以下の4つの条件を満たしていれば健康保険を使って禁煙治療を受けられます。
1)直ちに禁煙しようと考えていること。
2)ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)が5点以上であること。
3)ブリンクマン指数(1日喫煙本数×喫煙年数)が200 以上であること。
4)禁煙治療を受けることを文書により同意していること。
※ 35歳未満の場合は上記3)の条件は不要です。
ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)とは次のようなものです。
◆ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)◆
「はい」を1 点、「いいえ」を0 点とし、合計得点を計算します。
質問に該当しない場合は、0 点と計算します。
TDS スコア(0~10 点)が5 点以上をニコチン依存症と診断します。
設問内容 | はい (1点) |
いいえ (0点) |
問1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。 |
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問2. 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。 |
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問3. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。 |
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問4. 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃
のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加) |
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問5. 問4 でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。 |
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問6. 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。 |
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問7. タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 |
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問8. タバコのために自分に精神的問題(注)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 |
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問9. 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。 |
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問10. タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。 |
合計 |
(注)禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。
(禁煙治療のための標準手順書 第5版より)

【呼気一酸化炭素濃度測定器】
実際の治療は12週間にわたり、計5回の通院で禁煙達成を目指します。
お薬としてはチャンピックスという飲み薬、あるいは体に貼り付けるニコチンパッチを選択することになりますが、前者の方が禁煙の成功率は高いとされています。
受診の際に毎回呼気の一酸化炭素濃度を測定し、禁煙が出来ているかどうか客観的に評価します。
禁煙による健康増進はもちろん、タバコを止めることによる経済性は間違いありません。受診ご希望の方は問い合わせください。
(※上記条件を満たさない方でも保険を使わない禁煙治療は受けられます)
参考サイト:すぐ禁煙.jp http://sugu-kinen.jp/